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令和5年度諏訪学区防災訓練

令和5年11月26日、諏訪小学校にて防災訓練が行われました。

今年は、グラウンド、体育館、ハッピールームを使って全部で10コーナー設置し、様々な体験・訓練をしてもらいました。

9時30分、奥田災害地区本部長の挨拶の後、防災訓練開始です。スタンプラリーカードで各コーナーの場所を確認しながら、各々体験したい場所へ散らばっていきました。


最初に、諏訪小学校正門の左側の歩道にある地下式給水栓に行ってみました。

災害時に断水が発生した場合に、地域で自ら操作してここで飲料水が確保できます。

地下式給水栓は、諏訪小学校、日比津小学校、日比津中学校、豊臣小学校の校門付近の歩道上にあります。

マンホールのふたを開けると、中に蛇口が4つあります。ここに、ホースをつなぎ給水します。

残塩測定具を使って水質検査をし、衛生上安全であるか確認したら、給水ができます。

マンホールを開ける際は、足のつまさきの保護具を履き、緑色の開閉器で開けます。



次に、正門前の道路のマンホールに設置された下水道直結式仮設トイレを見学しました。

災害時は、この仮設トイレを組み立て、避難所のトイレ不足を補います。

マンホールは道路上にあるので、車に気をつけながら、このように仮設トイレを組み立てていきます。

完成です。マンホールの上に仮設トイレが設置されました。


諏訪小学校には、合計2つの仮設トイレが用意されています。



グラウンドでは、初期消火訓練、災害時用発電機と投光器、煙体験、スタンドパイプ実施訓練ができました。

訓練用の水消火器で訓練を実施しました。

消防団の方の指導がわかりやすく、消火器に触るのが初めてでも、ピンを抜き的にあてることができたそうです。

諏訪小学校には、2台の発電機と投光器があります。

まず、発電機と投光器をコードでつなぎます。

発電機にガスボンベを2本入れ、2の運転の位置に回し、3のレバーを何回か引っ張ると発電し、投光器がつくようになっています。


煙体験は、この装置で煙を発生させたテントの中に入ります。

煙体験をするために、テントの中に入ります。出口ではなく、入り口に戻ってきてしまう人もいました。方向がわからなくなってしまうようです。



スタンドパイプ訓練は、各町内自主防災会の消火班を中心に参加。スタンドパイプを組み立ててホースをつなぎ、放水する訓練を行いました。

「放水始め!」の合図で放水を開始。放水訓練は周辺住民に赤水が出るなどの迷惑がかかり、なかなかできないので、貴重な体験ができたという声が多かったです。

防災訓練終了後、区政委員も体験してみました。放水は結構緊張します。

水圧だけでなく、ストレートやシャワーなど水の出方を変えることもできました。

消防団の方々、ご指導ありがとうございました。



体育館では、非常用持出袋などの展示と応急手当、負傷者搬送訓練が行われていました。

 

応急手当は、諏訪学区消防団の方に、三角巾の巻き方を教えてもらいました。

実際に、捻挫処置の時の巻き方を訓練しました。


2本の竹の棒と毛布を使って、実際に担架を作りました。



担架に子どもや大人を乗せて運んでみました。頭から持ち上げ、足から下ろす。そして足の方向に進みます。持ち上げてみると、子供でも、女性2人で運ぶのは重いと実感し、大人の場合は、持ち上げるのに6人~8人必要でした。担架の乗り心地は、結構良かったそうです。



今回は、消防車の見学もできました。日比津出張所の消防士の方々が優しく丁寧に消防車の説明をしてくれたり、防護服を着せてくれました。子供も大人も防護服を着て写真撮影。緊急出動がなくて良かったです。

本物の防護服と靴を履き、マスクを下げボンベを背負わせてもらいました。ボンべは重く、後ろに倒れそうです。この状態で救助活動をされているのかと、頭が下がりました。



今度はハッピールームの災害救助地区本部へ行きました。日比津出張所の磯野歩様が講演をしてくださり、災害が起きた時の初動対応についての動画も鑑賞できました。

この動画では、自主防災組織、災害救助地区本部、避難所管理組織の活動内容がわかりやすく説明されています。この動画をここでも紹介しますので、災害時はどんな活動をするのか、またどのように行動したらいいのかなど考えながら見ていただくと良いと思います。



最後に、中村消防署、日比津出張所の消防士の皆様、それから諏訪学区消防団の皆様、親切丁寧にご指導いただきどうもありがとうございました。